初心者向けの英会話教材として、「音声」は最低条件です。
音を聞くことなく、テキストだけで学習するのは、
たとえ単語を覚えるだけだといっても避けるべきです。
初心者にとっては、まずは「音読」ができるということがファーストステップになります。
基本的に正しく読めない間はなかなか上達しません。
(音声だけで外国語を身につけるのはなかなか困難で、
視覚と聴覚を両方使うことで、効果ははるかに高まります。)
それは、日本語の学習でも同じことで、漢字を発音できなくてあやふやにしていると、
一見覚えているようで、実際にはその言葉を適切に使えていないということがよくあります。
次に、「英会話」という要素を考えていただきたいのですが、
英会話は「聞く」と「話す」の2つの要素でなりたっています。
そのため、それぞれの要素に最適な学習方法を提供している教材を選ぶべきなのです。
例えば、聞き流すだけで良いという教材は、中級者以上が耳慣らしと、
リスニング練習のためには効果を得られますが、スピーキングにはつながりません。
また、これらのパターンだけを覚えれば自由に話せるようになるとうたっている教材は、
あくまでも話すことに特化していて、会話を聞き取るリスニング力向上には向いてません。
残念ながら、既存の教材としてリスニングとスピーキングを明確に区別して
効果的に学習できるものはほとんどないため、
リッスントーク以外の学習法としては、
個人でリスニングとスピーキング用の最適な教材を探していただくのが良いでしょう。
面倒でしょうが、2つの要素をそれそれに特化して学習できなければ、
聞いて話すという「会話力」を身につけることはできないのです。
そして、初心者にとって最も注意しなければならないのは、音声のスピードです。
早いナチュラルスピードで慣れるまで聞き続けるとか、
近年流行りの2倍速、3倍速で脳を活性化しながらというものは初心者には向いていません。
音をしっかりと取れなければ、いつまでたってもリスニング力は上がらず、
まねができなければ話す力もなかなか上達しないからです。
初心者の方は、上記のことをしっかりと念頭に置いて、自分に合う教材を探してくださいね。