あなたが英会話を学びたいと思った時、
まず、「学ぶ目的は何か」を考えてみてください!
その目的によって、最適な学習法は異なるからです。
そして、同時にあなたの現在の英会話レベルが
学習法に大きく影響してきます!
さて、英会話を学ぶ目的を大きく分けると、
2つに分かれると思います。
①英語が好きでしかたないか、サークルのように同じ目的を共有する仲間と楽しむことが目的。
②将来や現在に、一定の英会話力が必要で、会話力を一定期間で向上させることが目的。
これらの場合、あなたにとって、どういった学習法がベストなのでしょうか?
①の場合は、趣味としての楽しみと、他の学習者と共感をもてることが大切になってきます。
そのため、英会話スクールに通ったり、カルチャーセンターに通うことが良いでしょう。
同じ目的、同じ英語レベルの友達ができますので、お互いに励ましあったり、
おしゃべりすることで、楽しみが倍増するからです。
または、同じ書籍や教材を買い、定期的に質問しあったり、
進捗を報告し合うことでも良いでしょう。
ただし、この場合は、どちかが、「やめた」となった瞬間に、その楽しみは半減してしまいますので、
継続的にモチベーションを維持しながら学ぶのは難しいでしょう。
現在の英会話のレベルについては、①の場合、
特に気にする必要はなく、とにかく「楽しめる環境」を選ぶことに集中すれば良いと思います。
楽しみながら、気長にゆっくりと英会話力を高めていく。
そういった学習法があなたの英会話力を確実に引き上げてくれます。
それでは、②の場合はどうでしょうか。
こちらは結果を出すことが最大の目的なので、
その目的意識と学習意欲を維持することに重点をおく必要があります。
そのためには、楽しさも重要ですが、確実に成果の出る方法を選ばなければなりません。
選択肢としては、英会話スクール、書籍、教材、アプリ、
オンライン英会話、ラジオやテレビ英会話などがあります。
ひとつずつ見て行きましょう!
まず、英会話スクールやオンライン英会話はどちらかというと中級者以上の学習者向けです。
英語の慣れ、アウトプットの練習という機会を作れますが、
初心者に最も必要なインプットを効果的に出来ないのが弱点です。
初心者にとっては、繰り返し頭に擦りこみ、定着するまでインプットを続ける必要があるのですが、
生身の先生にとって、何十回、何百回と同じフレーズを繰り返すのは苦痛でしかありませんので、
どんどん、新しい表現に展開していってしまうからです。
ただ、「楽しさ」のみを追求したり、雰囲気が好きなのであれば、問題ありませんが…。
それでは、書籍はどうかといいますと、英会話は音声学習が必須で、
書籍だとどうしても、内容に対して付属する音声の量が少なくなります。
そのため、リーディングやライティングの基礎を学ぶというのであれば、
価格も安いですし、有効活用できるのですが、
あくまでも英会話の学習という点に焦点をあてると、イマイチと言わざるを得ません。
次に英会話教材についてですが、こちらは費用対効果という意味では、最強かもしれませんが、
宣伝ばかりに力をいれていて、中身がさっぱりというものも多々ありますので、
選別する力が必要となります。
ちなみに、タレントを起用したり、広告宣伝に莫大に力を入れている教材は、
得てして中身がなかったり、効果のあるものではないことが多いので、
是非、頭に入れておいてください。
また、これも付けます、あれも付けますとオマケの多い宣伝をしている教材も然りです。
さて、一般的に英会話教材は、3万円前後のものが多く、
スクールと比べると破格の安さです。
(スクールでマンツーマンだと、1授業20分で5,000円以上かかります。)
問題は中身で、特に「英会話」という点に焦点を当てた場合、
①学習意欲を維持できるように、よく考えられている。
例えば、内容が面白いとか、学習後に実際にネイティヴと話して確かめられる機会を与えてくれる。
②英会話の要素、つまり「リスニング」と「スピーキング」の
それぞれについて、効果的に学習できるように工夫されている。
この2点がとても重要になります。
さらに、英会話のレベルに応じて知っておかなければならないのは、
特に初心者の方はナチュラルスピードや、速いスピードの音声教材は効果的ではありません。
なぜなら、音をしっかりとつかめなければ、リスニング力は向上しにくいからで、
よく間違えた考えが世間に出回っていますが、
「ゆっくりと音を聞き取れる」ものでなければ効果はでません。
たまに、ゆっくりが聞き取れても、速い音は聞き取れないのではないかという質問がありますが、
空手でも剣道でも型をしっかりと学んでから実践的な練習をするように、
基本をマスターできれば、スピードには慣れさえすればついていけるのです。
最後に、アプリやテレビ・ラジオ英会話はどうでしょうか?
アプリは安価で、音声も出るものが多いので、うまく使えば、かなり費用対効果が高い学習法です。
しかし、学習効果を裏付けた理論があるものはほとんどありません。
その理由は単価が安いため、研究開発に費用をかけられないからです。
ただし、前述しましたように、アプリは英会話の効果的な学習法を知っている人にとっては、
的確に選別して、スキルごとの向上に使用していけば良いので、非常に役に立ちます。
英会話の初心者にとっては、学習法に精通している人はほとんどいないと思われますので、
効果を求めると、なかなかハードルの高いものといえます。
テレビ・ラジオ英会話に関してですが、
こちらはスピードがゆっくりな音声など、初心者への考慮はほとんどされておらず、
効果よりも、担当する番組のパーソナリティの影響が強いため、
中級者以上のリスニング用として、耳慣らしをするのには向いていますが、
初心者には、基礎英語でもリスニングの学習効果は得難いと言わざるをえません。
しかも、話す点においては、あまり考えられることなく制作されているようで、
基礎が固まってから、リスニング用に使用する以外は使いづらいと思います。
このように、
英会話の初心者にとっては、以下のような条件を満たす「教材」を選ぶことで、
効果や効率を最大にすることが出来ます。
- リスニングとスピーキングのスキル向上が最大になるように作られた教材
- 音をしっかりとつかめるゆっくりなスピードで構成されている音声教材
- 繰り返し、何度もインプットできるように考慮されている教材