明確な目標があり、それを達成するために、英語を一生懸命勉強した

Nさん (エネルギー関連企業の経理部)

東京生まれ

現在の職業と英語

現在、私はグローバルに事業を展開する日本企業の経理部で、会計税務関係の仕事をしています。具体的には、インドネシアのエネルギープロジェクトに係る経理関係業務や、海外子会社との取引に係る税務に関する業務を行っています。日々の業務では、英語でメールのやり取りをすることは頻繁にありますし、年に一回は、インドネシアや、オーストラリアに出張して、現地の従業員や、現地取引先企業の担当者と英語で議論したりもします。

 

英語との出会い

私が最初に英語に触れたのは、中学1年生の英語の授業だったと思います。

中学生の時は、英語の勉強が好きだったし、たくさん勉強しました。 なぜ好きになったかはよく覚えていませんが、とにかく英語をたくさん勉強したことだけは覚えています。寝るために布団へ入ったら、単語帳を開き、単語や例文を覚えながら寝ていました。その成果もあって、英語の成績は一番よかったです。

なぜ、英語をよく勉強したかというと、(1)将来海外へ留学したいと思っていたこと(日本にずっといることは井の中の蛙だと思っていました)(2)志望の大学付属高校に合格する(高校3年間スポーツに没頭して、全国大会を目指す!)、という目標があったからだと思います。つまり、明確な目標があり、それを達成するために、英語を一生懸命勉強したのだと思います。

余談ですが、海外へ留学したいと思ったこと、及び大学付属高校へ入学して、大学受験を気にせずに、スポーツへ没頭したいと思ったのは、7つ上の兄のようになりたかったためだったと思います。

なお、中学卒業後は、志望の大学付属高校へ入学し、ラグビー部に入部して、3年間ラグビーに没頭しました。したがって、高校時代の英語の勉強は試験前の1週間のみでした(笑)。 大学に入っても、サークル活動、アルバイト、税理士試験の勉強のため、英語の勉強はほとんどしませんでした。

 

ロンドン留学

税理士試験の一部科目合格の後、念願の語学留学(ロンドン6ヶ月)をしました。なぜ、イギリスを選んだかというと、イギリスのスポーツ文化に触れてみたかったからです。

留学してからすぐに、語学学校の先生に頼んで、地元のサッカークラブを紹介してもらいました。そこで、毎週土曜日にイギリス人と一緒にサッカーを楽しんでいました。イギリスは紳士の国だと思っていたのに、イギリス人はサッカーの試合中、審判に文句ばっかり言っていたことには驚きました。

ロンドンでは、「より多くの人と英語を話す」という目標を掲げながら英語を勉強していました。(リスニング、文法の勉強は日本の自宅にいてもできますからね。) 幸い私は人見知りしない性格だったので、授業が終わった後に、クラスメイトを誘ってよく飲みに行って、たくさん英語を話しました。語学学校の授業よりも、この飲みながら英語を話したことのほうが、スピーキングスキル向上につながったかもしれません(笑)。

なお、いまだ英語の勉強中である私が言うのもおこがましいのですが、スピーキングスキル上達のこつは、「Don’t be afraid of making mistakes!」だと思います。 文法が間違っていても全然気にする必要はなく、授業中や、日常生活において、とにかくどんどん英語を話すことが重要だと思います。日本人の傾向として、自分が英語を話して、相手が分からなかった場合には、自分が悪いと感じる人が多いと思います。しかし、私のイタリア人クラスメイトは、すごいイタリアなまりの英語で話しかけてきて、私が分からない顔をすると、どうしてお前は俺の英語を理解できないのだ!と逆切れしてきたこともありました(笑)。 これくらいの心構えで英語をどんどん話すことが上達のこつだと思います。

 

バックパック一つで海外一人旅

ロンドン留学中も、就職した後も、よくバックパック一つで一人旅をしました。 ヨーロッパはもちろん、アジア(中国ウイグル自治区、ウズベキスタン、パキスタン、キルギス、タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス)にも行きました。これらのどの国へ行っても英語を話せる人がホテル、街中にはいますので、現地の言葉がわからなくても、楽しい時間を過ごせます。ヨーロッパを一人旅した時は、たいてい、ユースホステルに泊まったので、そこで知り合ったバックパッカーと市内観光をすることもありました。キルギスでは、ホテルのバイトの学生に頼んで、休みの日に市内を案内してもらいましたし、カンボジア(アンコールワット)では、たまたま知り合った現地学生にアンコールワットを丸二日間案内してもらったり・・・・・・・

このようなことが楽しめるのは、英語がある程度できるからだと思います。

 

英語を勉強してよかったと思うこと

(1)視野が広くなったこと

英語が話せると、いろいろな価値観を持った人間を知ることができます。また、留学生活や海外旅行を通じて多くの異文化を体験することができました。その結果、月並みな表現ですが、視野が広がったと思います。日本では考えられないような発言、行動をする人と行動を共にすること、異文化で生活すること等により、他人の考えを受け入れる人間としての器も以前よりは大きくなった(まだまだ小さいですが)のではないかと思います。

(2)将来の可能性が広がること

英語が話せると、必然的にやりたいことの選択肢が増えると思います。たとえば、私の例ですと、税理士にもいろいろと専門分野がありますが、その中で国際的な事務所でグローバルに跨る仕事がしたいと思ったことも、ある程度英語ができたからだと思います。

(3)海外旅行を楽しめます

上記で説明したような、ツアー旅行では楽しめないような海外旅行ができます。

 

最後に

英語というのは単なるコミュニケーションツールです。 したがって、英語の勉強自体も大事ですが、英語を使って何をしたいのか、ということのほうがより大事だと思います。 英語ができなくても、人生をエンジョイできますが、英語ができた方がより人生をエンジョイできる可能性があると、私は確信を持って言えます。

 

おまけ:旅行先等で外国人に言われた印象的な言葉等

(1)ベネゼエラ人に、「何で日本人は戦争でアメリカに負けたのにアメリカの事が好きなのか、全く信じられない」と言われた事。

(2)ウイグル自治区の市場で知り合った若者に、「私は山本五十六を尊敬しています。あなたは何で五十六という名前が付けられたのか知っていますか?」と聞かれた事。

(4)韓国人に、「日本の天皇とその家族は税金で裕福な暮らしをしているが、それについて、文句はないのか?」と言われた事。

NE(2)